最速デビュー! ロケットスターター美容師 FILMS編 誰よりも不器用だったアシスタントが果たした最速デビュー記録は未だ破られず! FILMS表参道香川猛流

 

サロン歴代最速デビューを果たしたスタイリストにフォーカスする企画「最速デビュー!ロケットスターター美容師」。スピードデビューが全てではないものの、誰よりも早くステージに上がるには「志」と「戦略」と「努力」が欠かせないはず!

 

今回は、FILMS(フィルムス)表参道のスタイリストで店長でもある香川猛流(かがわたける)さんの最速デビューの裏側に迫ります! とにかく不器用だったという香川さんは、新卒で入社したサロンをわずか3カ月で退職したそう。シャンプーのチェックに受からず、ひたすら練習に時間を使ったと語る香川さんに、デビューまでの道のりとデビュー後の活躍、そしてこの9月に抜擢されたばかりという店長の仕事について伺いました。

 


 

朝早くから夜遅くまで――昔ながらの練習スタイルに会社からは「休んだら?」と心配の声

 

 

編集部:香川さんは、現在FILMSに入社して6年目と聞きました。短くはないキャリアですが、まだデビュー最速記録は破られていないんですね。

 

香川:そのようですね。今はカリキュラムも洗練されてきて2年位内にデビューするスタッフもいます。当時は3年位内にデビューというカリキュラムでしたが、僕は1年9カ月でデビューしたんです。

 

編集部:香川さんの作った壁は高いですね。FILMSには新卒で入社されたんですか?

 

香川:いえ、新卒で東京の別のサロンに就職したのですが、3カ月で退社してFILMSに入ったんです。なので、その分同期よりも遅れてのスタートでした。一番にデビューしたいというより、「同期に追いつかなきゃ!」「1社辞めているから、次はないぞ」という焦りのほうが強かったんですよ。そのうえ不器用なので、最初のシャンプーのチェックに受かるのも1カ月半くらいかかったんです。その間はお客さまの髪も触れないし、ずっとレセプションしかできなくて。その期間はキツかったですね。

 

 

編集部:そうだったんですね。同期にはいつ頃追いつきましたか?

 

香川:2年目の半ばくらいだったと思います。朝、誰よりも早く来て夜は遅くまで練習する生活だったので、追いつくことができた理由はシンプルに“時間をかけた”だけなんですよ。早朝や夜の練習を会社から強要されたことは一切なくて、むしろ「少し休んだら?」と心配されるくらいだったのを覚えています。新卒で入社したサロンが朝早くて夜遅い昔ながらのタイプだったので、その習慣が自然と身についていたんですよね。

 

 

編集部:練習はどのように進めていたのでしょうか?

 

香川:先輩に1回やり方を見せてもらい、そのあと自分で練習を進め、練習会やチェック会で見てもらうという形でした。

今はカリキュラムが変わって月2回の定休日の日を使って9時〜17時でFILMS STEPという練習会をしています。その分の休みは別途設定できるので自分の時間もありつつ、しっかり練習時間を作ることが出来ています。

僕は本当に不器用だったので、シャンプーもカットも……ほとんど全部の技術が大変でした。大げさではなく、新卒で3カ月間だけ働いていたサロンでもシャンプーのチェックに受からず、ずっとシャンプーと格闘していたくらいなんですよ。

 

編集部:なんと……。人より不器用なところからスタートして、最速デビューという結果を残したのは、ものすごいことですね。

 

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