20代は”習慣”を作る時期。振り幅の大きい経験を通して多角的な視点を養おう。〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき2つのこと」〜 S.HAIR SALON 植田高史

 

20代は美容師として、社会人として花開く土台を作る時期。長く、自分の思う美容師を続けるためには20代のうちにやっておくべきことがあるはず…!

 

そこで美容業界のレジェンドと呼ばれる方々に、「これをやったから今の自分がある」「今の時代の20代だからこそやるべきこと」など、今後の美容師人生を豊かにするためのヒントを語っていただきました。

 

今回は、20代前半から第一線で活躍されているS.HAIR SALON(エス ヘアサロン)代表・植田高史(うえだたかし)さんです。どんなに忙しくても「遊び」と「旅」を忘れない植田さんが提案するのは、簡単そうで意外と難しい、たった2つのことでした。

 


 

1つ目:美容だけに没頭する時間を1年でいいので設けてみよう。

 

 

頭角を表しながら長く美容師を続けている人の共通項は、何だと思いますか? それは、大きくわけて2つあるのかなと思っています。ひとつ目は、圧倒的な練習量と勉強時間を積み重ねてきたということ。僕も経験しましたが、それこそ常軌を逸するくらい仕事漬けの日々を20代のできるだけ早い段階でやってみると、その後の美容師人生は大きく変わると思います。これを1年間でいいので、ぜひやってみてほしいです。

 

 

当たり前のことですが、1年は365日、1日24時間と決まっています。つまり、時間は有限です。今まで遊びに使っていた1時間を練習や勉強に変えただけでも、1年経てば365時間になります。その時間に費やした効果は、思っている以上に大きいんです。僕の時代はテレビが主流だったので、家にいると無駄にテレビを見てしまうことが多いなと気づいて、テレビを思い切って処分しました。そうしたら時間が生まれ、練習や撮影にあてられるようになったんです。ライバルたちが楽しい時間を過ごしているであろう休日も、僕は美容に没頭しました。1年後には、相当な変化が生まれましたね。

 

僕らは普段、知らぬ間にものすごく無駄な時間を使っています。それを意識して、意図的に時間を確保して自分を追い込んでみる。今まで何気なく過ごしてきた日常に疑問をもち、睡眠・食事・入浴以外の時間に美容以外のすべてをシャットアウトしてみるんです。そしてその時間を美容師に必要なスキルの研究と勉強に使ってみると、必然的にその違いは大きな違いになって現れてきます。

 

 

1年続けるのって、やってみると大変なんですよ。ほとんどの人が実は1週間も続けられなくて、1ヵ月続けられたらすごいことなんです。僕の経験上、1ヵ月過ぎた頃からしんどくなるんですけど、3ヵ月、半年と続いたら自分の変化を感じられるようになってきて面白くなってきます。1年後には”習慣”になっていて、今度はやらないと満たされない状態になる。ですから、1年続ければ十分です。

 

1年やり続けると、”自信”も生まれます。まとう雰囲気や言葉の重みが変わってくる。お客さまや周りの人たちが、自信に惹きつけられていきます。これが、プロの引力です。この引力が、1年の努力を経て高まるんです。自分がなりたい理想の美容師像に近づくために、そしてプロフェッショナルな人間になるために、美容に没頭する時間はすごく大事です。この習慣をもつ人は、それ相応の結果に結びついていますから。

 

 

僕は20代前半の頃、撮影現場などで大活躍している人たちと出会うことが増え、自分の技術と自信のなさを感じました。そこから自分を引き上げるために、数年間ありえないほど美容に没頭したんです。美容師は新しいスタイルの勉強を常にやり続けないといけないので、この「勉強する」「練習する」という習慣を身につけたら武器になります。これから先に仕事で辛くなったときも、この習慣がベースにあれば大丈夫です。

 

>2つ目:新しい価値観に触れる旅。できれば”一人旅”がおすすめ。

 

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