最速デビュー! ロケットスターター美容師 DaB編 アシスタント期間が長いとされる有名サロンでも早期デビューをできることを証明したかったDaB MIX田村颯汰
サロン歴代最速デビューを果たしたスタイリストにフォーカスする企画「最速デビュー!ロケットスターター美容師」。スピードデビューが全てではないものの、誰よりも早くステージに上がるには「志」と「戦略」と「努力」が欠かせないはず!
今回は、DaB MIXのスタイリスト田村颯汰(たむらそうた)さんの最速デビューの裏側に迫ります! ヘアデザインを極める猛者が多いDaBの中で最速デビューを叶えた秘訣は、綿密に見通しを立てたカリキュラムのスケジューリングにありました。どういうことなのか、田村颯汰さんに伺いました。
ミリ単位のスケジュール組み立てでチェックに落ちたとしてもすぐにリカバリー
編集部:田村さんは、なぜDaBに入ったんですか?
田村:DaBを知ったのは、美容専門学校のオープンキャンパスのときです。美容学生の頃からカットが好きで「とにかく上手くなりたい」という思いでサロンを探していたんです。うまくなるのは自分次第でどこにいてもできるけど、センスを磨くには周りの環境が大事だな、と考えてDaBに入社しました。
編集部:なるほど。デビューまでの期間はどれくらいですか?
田村:ちょうど2年半です。DaBのカリキュラムは3年半でデビューできるように設定されているので、1年ほど短縮した形になります。
編集部:2年半でデビューすることは、いつ決めたのでしょうか?
田村:入社したときに決めました。僕は、物事を進めるときにゴールを設定して、そこまでのペース配分を具体的に決めておきたいタイプなんですよ。入社したときにもらうカリキュラムのスケジュール表をずっと見て、難しいかもしれないけどギリギリ達成できそうな目標として2年半に設定しました。
編集部:具体的にはどのようにスケジュールを決めたのでしょうか?
田村:カリキュラムは、シャンプーが何カ月、カラーが何カ月と期間が書かれているのですが、それを少しずつ短縮した形ですね。例えば、チェック一つを取っても一度落ちてしまうと、その次は1カ月後のチャレンジになってしまうので、その分の遅れをどこで巻き返すかなども織り込んで細かくスケジュールを決めていました。
編集部:チェックに落ちることも見越したスケジュールを立てるのは大事ですね。スケジュールは立てたものの、そのとおりにいかずに苦しい思いをするアシスタントさんは多そうです。
田村:もちろん僕もチェックに落ちたらめちゃくちゃ落ち込みます。でも、スケジュールは例えるならばミリ単位で組んでいたので、そこでダメだったとしてもすぐに軌道修正ができるようにしていました。1メートルズレたものをリカバリーするのって大変だけど1ミリズレた時点での軌道修正なら調整が容易いんです。
編集部:他に、デビューまでの期間を縮めるためにどんなことをしましたか?
田村:とにかく遊ばない、趣味を作らないことを徹底していましたね。今考えるとどうかしているんですけど……(笑)。
編集部:ものすごくストイックですね……! 朝に夜に練習という感じでしょうか?
田村:そういう他の人が練習している時間はもちろんやっていました。アシスタントって、同期とワイワイ練習すると思うんですけど、僕は誰とも喋らずに黙々と練習していましたね。加えてお店が休みの日も一人で練習していました。でも、それは練習するのが楽しくてやっていたんですよ。「今日はなにができるようになるかな」って。言い方は悪いかもしれませんが、ゲーム感覚と言ってもいいかもしれません。
編集部:同期の中では、田村さんは異質な存在だったのでは?
田村:それがそうでもなくて、同期はすごく仲が良かったんですよ。僕がめちゃくちゃ練習するので、同期もそれに引っ張られて意識が高くなりましたし、自分の中にもみんなの士気を高めたいという気持ちがありました。
編集部:スケジューリングもできて練習も楽しいとなると、デビュー前に最も大変だったことはなんですか?
田村:強いて言えば……ウィッグ代がかかりすぎたことですね。月に5〜6万はかかっていたので、経済的にはちょっとつらかったかもしれません。でも、遊ばないし趣味もなかったので、案外大丈夫でした(笑)。
>デビューの売上基準は半年前にクリア! とにかく技術チェックに集中したかった