お客さまやスタッフに飽きられないサロンの作り方 -N+1(エヌプラスワン)-

美容師の仕事以外にも「働きがい」をつくる

 

 

3店舗目を出すときにコーヒースタンドを併設したのですが、きっかけはスタッフの意見でした。「自分ならこうしたい」という想いを具現化し、現在はヘアーサロン、コーヒースタンド、ネイル、ジェネラルストア(雑貨屋)というカタチになっています。ヘアサロンの鮮度は短いですが、このおかげで「目新しさ」をつくることができていると思います。スタッフのやりたいことを踏まえて、どんどんサロンを変えていきたいです。

 

僕たちはBuild team N という美容師工務店としての活動もしており、これまでに25件ほど施工しました。そこでさまざまな美容室オーナーさんと話して、強く感じていることは「夢、ビジョンを持って熱くい続けられるのはオーナーだけ」ということ。働くスタッフはオーナーはほど熱くはいられません。だからこそ僕は、スタッフが店にいたいと思ってもらう理由を創る必要があると思っています。スタッフや自分が少しでもやりたい事に挑戦できるようにすることが僕の役割なのです。

 

 

実のところ、美容室業だけをやっていたらもう少しお金は残っていたかもしれません。でも飲食業や雑貨店、内装施工などに携わることができて充実しています。そんな想いを、スタッフのみんなにも感じてもらえたらうれしいですね。

 

Build team N でヘアサロンづくりを手伝いながら、強く感じていることがもう一つあります。それは個人には限界があるということ。みんな駅前でサロンを出したいと考えているのですが、個人では難しいから断念するケースが多い。でも、10人でやるなら出せるかもしれない。僕はマンツーマンサロンから始めましたが、これから独立する人には、「チームで出すのもアリなんじゃない?」とアドバイスしたいですね。

 

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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