経営のプロが関われば美容室の収益はもっと上がる
北村はかつてはコンサルティング会社に所属し、日本の代表的企業ともいえる会社で実績を積んできた。いわば経営のプロである彼は、なぜ美容業界に関わりを持ったのだろうか?
「美容師というすばらしい職業において、才能豊かな人材はたくさんいるのに正しく評価されていないのではないか?、もっと夢を大きく持てるような手伝いができ
るのではないか、と思ったのがきっかけです」
美容業界では現在、プレイヤーとして活躍したのちに独立・起業し、美容師自身が経営者になるパターンが圧倒的に多い。しかし、美容師はプロの経営者ではない。そこにプロの経営者が関われば、利益を大きく上げ、その分スタッフに還元することもできる。そして、長い目で見たキャリアプランを築くことができると考えたのだ。その考えのもと、北村は二〇一八年に大手美容室チェーンAgu.で取締役に就任。一年間辣腕を振るったのち、現在のアシャンティの取締役に就き、日本全国を分析して店舗開発、マーケティングやブランディング、人材育成などに取り組んでいる。
「アシャンティは業務委託サロンなので、これまでも〝稼げる〟という観点ではも
ちろん、収益化も効率よくできている会社という印象を受けています。課題があるとすれば、人材育成でしょう」
未来のキャリアを描けなければ美容師も続けられない
美容業界が持つ課題に、低賃金が挙げられることは多いが、何年働いても年収が上がらなければ、家族を持ったり家を構えたりするというライフプランも実現できない。また、低賃金で使われ続けているようではキャリアを思うように築けず、結果として四十歳前後で美容師自体をやめざるを得ない状況になってしまうこともある。
こうした課題を抱えた美容業界に対して、北村が大きな目標として掲げているのが『美容師の資産を作る』こと。資産というのは預貯金はもちろん、美容師自身のキャリアや、仲間のことも指す。業務委託としてアシャンティに所属して働くことで、収入もキャリアもアップするというわけだ。どのようにそれを叶えるかというと、具体的なビジョンと教育に他ならない。
「美容師のキャリアは大きく、①オーナーやFCオーナー②店舗マネージャー③スタープレイヤー④本部スタッフの四つに分類できると思います。③のスタープレイヤーというのは指名をたくさん集める美容師ということで言わずもがななのですが、それ以外の①②④に関しても、プロの経営者のサポートのもと、最強の美容院にできると考えています。それぞれの美容師さんのやりたいこと、タイプに応じて現在キャリアを築ける教育の仕組みを作っている最中です。美容師さんには、この四つのカテゴリーそれぞれでキラキラ輝きながら仕事をしてもらいたいんです」
業務委託サロンでも工夫次第で教育はできる
とはいえ、業務委託サロンで働くスタッフは個人事業主。教育があっても強制させることはできない。その点では難しさもあるのではないだろうか?
「たしかに、教育型のレギュラーサロンに比べると少し時間がかかるかもしれませんね。最初は、〝なんかよさそう〟と少しでも魅力を感じてもらえる体感型のコミュニケーションやマネージメントのレクチャーを用意するところからだと思っています。期待を1ミリでも上回ることができれば、教育を肯定的に捉えてくれる美容師さんも増えていくと信じてやり続けていきます」
最後に、あまたある業務委託サロンの中でアシャンティの魅力はなんと考えるか、北村に聞いた。
「アシャンティは日本でもっとも美容師ファーストの会社。美容師さんとプロの経営者が知恵を出し合うからこそ、たくさんの夢を実現できます。そのために、今の自分が持っているスキルや人との繋がりなど、惜しみなく提供していきます」
これからのアシャンティに大いに期待したい。
クリエイティブ活動などサロンワーク以外にも活躍の場多数!
新店も続々オープン!内装にもこだわりあり◎
たくさんの仲間と切磋琢磨し稼げる美容師へ。