カリブの真珠キューバで出会った不思議で暖かい人々。-旅人美容師、桑原淳の世界一周の旅コラムvol.12キューバ編-
「世界一周をしながら、1,000人カットする! 」
そんな夢を抱きながら旅する美容師、桑原淳(くわばらじゅん)さんの人気連載! 毎月ひとつの国を取り上げ、美容師目線で見たその国の文化や情勢、住む人の特徴や髪質、実際にカットしてみたエピソードなどを紹介します。
こんにちは。旅人美容師の桑原淳です。
僕は現在、 “さまざまな国を周って1,000人カットする”という夢を掲げ、世界を旅しています。この度、好きな美容師をしながら、「ハサミ」一本でいろんな人に出会い、経験をしたことを、僕なりの解釈で紹介させていただきます。
今回はカリブの真珠と呼ばれるキューバ共和国について書こうと思います。
キューバは、カリブ海の島国でドミニカ共和国やジャマイカが近くにあり、北にはアメリカのフロリダ州があります。人口は東京都より少し少ないくらいで、人々はスペイン語を話して生活しています。
他にもキューバといえばアメリカ大陸初の社会主義国家、そしてチェ・ゲバラのおこした革命などでも有名です。
僕は8月上旬にキューバを訪れました。まず向かったのは首都ハバナです。
メキシコのリゾート地であるカンクンからわずか1時間ほどのフライトでついてしまうのです。カンクンからの往復だと200$以下で行けるときもあるくらい安い路線なのでおすすめです。(笑)
「めちゃくちゃ暑い」
空港で最初に思ったのがそれでした。中南米に位置するキューバはとても暑い国です。
真夏の日本みたいなもんでしょうか?僕はこの国で11日間を過ごしたのですが、いろいろと不思議な常識があり、とてもおもしろかったのです。
キューバのとても面白いところその1 通貨が2種類ある!
*CUC セウセやクックと呼ばれる観光客用に作られたお金で1cucの価値は日本円にして125円くらいです。
*CUP モネダや人民ペソと呼ばれるキューバ人用の通貨で、1pesoは5円。
政府によって通貨がわけられています。1cucは25pesoということになりますので、同じ1でも価値が全然違いますね。
基本的には観光客はcucを使うことになっているのですが、店によってはpesoを使うことも可能。逆にキューバ人もcucを使うこともあります。
面白いことに物によってはpeso表記になっていてたりして、基本的に価格設定がめちゃめちゃなのです。
例えば、レストランやスーパーで買う缶ジュースは1cuc(25peso)なのですが、ローカルのカフェテリアに行くと1pesoでフレッシュジュースが飲めます。
他にも観光客向けレストランのランチは7cuc(175peso)程度するのですが、ローカルレストランでは30pesoほどで食べることができます。
あとはアイスは3peso、ピザは5peso…というように物によってはかなり激安な価格設定になっています。
ビールは缶で1cucから1.5cucが相場なのですが、トラックなどで移動販売しているビール屋さんに運良く出会えると激安ビールが買えます。ビーチなどによくいるそのトラックはどこかから運んできたビールをコップやペットボトルに入れて人々に売っています。
1.5リットルのペットボトルに並々入れてわずか8pesoとまるで天国のようですが、ただひとつ問題があります。
味が地獄のように激マズなのです。(笑)