才能?努力?早期デビュースタイリストはここが違う!
KINGDOM 芝原さんの場合
<練習の虫だったアシスタント時代>
-自分の欲求に素直に従った結果
僕の中で、早期デビューを目指すきっかけとして“親の存在”がすごく大きくて。美容師になることや、東京で就職することをすごく心配していたので、早く一人前になって安心させたいという気持ちが大きかったんですよ。そのうえで、自分の欲求に対して素直に従った結果が早期デビューだったんだと思います。
美容師として有名になりたい、ヘアショーに出たい、雑誌に載りたいなど、それぞれに将来の夢ってあると思うんですけど、僕はそれに対する欲求がものすごく強いんですよ。そりゃあ、僕だって寝てる間にカリスマ美容師になれるんだったら寝ていますけど、無理じゃないですか(笑)
“いま寝たい”という欲求と“将来こうなりたい”という欲求を天秤にかけたとき、僕はいつも将来の夢の方が勝っていました。だからこそ、がむしゃらに頑張れたんだと思いますね。
-技術の差は練習の差
アシスタント時代は、とにかく練習に時間をかけることに重点を置いていました。これといって練習方法を工夫した訳ではないのですが、できるだけモデルハントに時間を使わないよう工夫してましたね。
モデルハントはコミュニケーション能力を鍛えるっていう点でとても意味のあることなんですけど、単純に技術が足りない時はとにかく練習した方がいいんですよね。なので、モデルは自力で探すのではなくお客さまに紹介してもらう、ということを徹底していました。
<デビュー後も、軸にあるのは将来の理想像>
-社長に言われた「ロレックスを買え」の意味
僕は、言われたことを本当にすぐ行動に移すんですよ。スタイリストになって1年目、腕時計が欲しくて社長に相談したところ、「ロレックスを買え」と言われたんです。
その時3万円ほどの腕時計を買おうと思っていたので、正直「この人は何を言っているんだろう」と思いましたけど(笑)理由を聞いてみたら
「表参道という土地柄、本物を知っているお客さまをたくさん相手にするだろう」って言われて。
美容師はヘアスタイルやファッションなどの流行をリードしなくてはいけないのに、自分が3万円の腕時計を付けていたらいいものなんて創れないって言われたんです。その次の日には買いに行きましたよ、ロレックス(笑)
つまりは先輩や上司の助言を素直に聞けるか聞けないかだと思うんです。話を聞いて、行動に移せる人とそうでない人がいると思うんですが、後輩などを見ていても、やっぱりそういうことができる人の方が伸びていくのが早いと思いますね。
-楽しくなければ仕事じゃない
KINGDOMでは10年以内に独立した人はまだいなんですけど、僕は10年で独立するつもりです。そういう、将来なりたい姿っていうのは常に頭の中に描いています。
KINGDOMの会長の言葉に「楽しくなければ仕事じゃない」というのがあるんですけど、僕はその言葉がすごく好きで。自分が楽しんでいたり、前向きな気持ちで努力している時って、必ず成果が上がるんですよね。そうでないときに、無理矢理やろうとしても結果はついてこないんですよ。
だったら、有名美容師のショーを見に行く、とか憧れの人に切ってもらいに行くとか、どうしたら自分はやる気になるのかを客観的に考えてみて下さい。自分のやる気を引き起こせるのって自分しかいないと思うので。
-若いうちにどれだけチャレンジして失敗して成長するか
僕は、できることならみんな早くデビューした方がいいと思ってるんです。遅くデビューをすることに意味を見出す人ってたくさんいるんですけど、それは言い訳探しだと思うんですよね。キャリアを重ねてできるようになっていくのは当たり前のことで、若いうちにどれだけチャレンジして失敗して成長するかが大事だと思います。
まだ自分の中で目標や夢がない人も、仕事の中で見えてくる場合もあるじゃないですか。そのためにも、早くスタイリストとして色々な壁にぶつかってステップアップしていくべきだと思いますね。
-早期スタイリストデビューを目指す人へメッセージ
一番伝えたいのは、スタイリストはアシスタントよりも100倍楽しいということです。スタイリストとして責任を負う代わりに、お客さまから頂ける幸せも桁違いに増えます。今考えると、アシスタントの頃ってつまんなかったなあって思いますね。
もちろん、当時の僕は憧れの美容師という職業に就けて、毎日楽しく過ごしていましたが、今の楽しさを知ってしまうと、アシスタントは美容師の楽しさを全然知れてないんだなあ、って。
とにかく早くデビューしてその幸せを掴み、お客さまを幸せにすることで、またそれが自分に返ってくる。そういうサイクルでモチベーションを上げていって欲しいなと思いますね。
- プロフィール
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KINGDOM
トップスタイリスト/芝原 俊輔(しばはら しゅんすけ)
高津理容美容専門学校卒業後、KINGDOM入社。現在4年目。
入社1年目の3月にKINGDOM史上最短最年少stylistデビュー。その後、KINGDOM史上最年少TopStylist昇格、最年少コンテスト優勝と記録樹立。サロンワークだけでなくヘアショーやファッションショーのヘアメイクでも活躍中。